2011-11-26

3月と11月の女川町

震災調査その他で津波被害を受けた地域に行くことが多いのだけど、何度行っても津波の破壊力のすごさに驚かされます。

私がよく行くのは石巻~女川周辺で、特に女川町は3月、7月、10月、11月と4回くらい訪れています。3月に行ったときは津波によって流された家や船や車なんかがいたるところに横たわっていたり乗り上げていたり突き刺さっていたりしたのですが、最近ではボランティアや自衛隊、解体業者さんなどの方々の手によってだいぶ片づけられてきました。まず3月に行った時の写真ですが、

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こんな感じ。確か3月30日くらいに撮った写真だと思います。この頃は自衛隊の人ががれきをかき分けて何とか道を確保し終わったくらいの状況で、アスファルトなんて当然なかったし、大型の船が道路を寸断したりしていてひどい状況でした。

今は、そうした瓦礫の類は数か所に集められていて、片付けがようやく終わりつつある状況です。

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見ての通り、大きな建物が残っているほかは、基本的に更地になっています。3月の光景もかなり衝撃的でしたが、現在の光景は別の意味で衝撃的。片付けに尽力してくれた方々に対する畏敬の念や、街を丸ごと飲み込んだ津波に対する恐怖心や、これからの復興可能性に対するもやもやした気持ちが複雑にからみあいます。

女川町はこれまで、ぼくにとってそれほど縁のある土地じゃなかったけど(釣りに何回か来たくらい)、これからこの土地がどういう利用をされていくのか、継続的に見て行こうと思いました。そして、良い方向に行くように何らかの形で手伝っていきたいなあ。

 

メインブログ⇒http://d.hatena.ne.jp/matsukazuto/

twitterhttp://twitter.com/#!/matsukazuto

2011-11-10

学位論文のイメージ

  • 卒業論文=レポート5本分のコンテンツを体系的にまとめたもの
  • 修士論文=卒業論文3本分のコンテンツを体系的にまとめたもの=査読付き論文1本分
  • 博士論文=修士論文3本文のコンテンツを体系的にまとめたもの=査読付き論文3本分のコンテンツを体系的にまとめたもの=卒業論文9本分のコンテンツを体系的にまとめたもの

みたいなイメージを持っているのですが、どうでしょう。D2のこの時期だと単純計算で修士論文1.5本、卒業論文4.5本くらいのコンテンツ(量×質)があるべき…という自分に厳しい話は聞こえてこない。

2011-11-09

ひび割れ幅は口ほどにものを言う

うちの研究分野では、コンクリートに発生するひび割れ幅を重要なデータとして取り扱います。その重要なデータを計測するため使うのがコレ。

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クラックスケールという、ひび割れ幅計測用のカードです。これをコンクリートに生じているひび割れに当て、ひび割れ幅に最も近い目盛りを読むことで計測します。このクラックスケール、結構よく使うので、名前と連絡先をプリントして名刺兼クラックスケールとして配ってる人もいます。

今日は実験で使うクラックスケールを買ってきました(一応、日記の体裁を維持する)。

2011-11-08

研究日記的な使い方をしようかと

はてなブログの処遇についてちょっと考えた結果、研究日記的な使い方をしようという結論になりました。しかし、私はg:hakaseというはてなグループの研究者グループに所属しており、そこで一応グループ日記を開いていることに後ろめたさを感じたので、何か別の使い方をとも思いましたが、さいきんは研究くらいしかしてないこともあり、研究日記にすることにしました(理由になってませんが)。

とはいえ、はてながこれだけ情熱を傾けて公開した「はてなブログ」、これは明らかに「はてなダイアリー」へのカウンターであり、ここをダイアリー的に使うのは憚られるという思いもあります。まあはてなダイアリーの方をブログ的に使ってきたことへの罰として甘んじて受け入れようと思いました。

研究日記の第一回として、私の研究プロフィールについて書きます。いま、私は博士課程の2年で、建築構造系の研究室に所属しています。所持金は3400円くらいで、知性あふれる長財布を愛用しています。論文はファーストオーサーのものが3編くらい、セカンド以下も含めれば5~6編くらいです。学振は応募方法が複雑だったために挫折してしまったので、一度も応募したことがありません。好きな言葉は「節税目的のマンション購入」「楽天ポイント10倍」です。研究テーマは、ものすごく大雑把に言うと、建物が崩壊しないような設計法を確立することです。

 

2011-11-07

廃墟×アート×工場!798大山子芸術区がすごい!-北京旅行記その2

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▲カッコいい工場と
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毛沢東のスローガンが書かれた廃工場と
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▲オシャレなギャラリーが
かなりアツいスポットであるところの798大山子芸術区に行ってきました(2月末から3月はじめ)。798大山子芸術区は、国営の軍事工場が閉鎖された跡地に建てられた一大アートスポットであり、最近は国内外の有名なギャラリーが出展していることで世界的に注目されています。「閉鎖された軍事工場」と聞くだけで廃墟好きの人はアップを始めてしまいそうになりますが、ここは廃墟以外にもアートスポットとして大変な魅力を持っているので、この記事を読んで気になった方はここに行くためだけに北京に行くのも良いくらいだと思いますよ。

「芸術区」というだけあってかなり広大な敷地にギャラリーやショップが点在しており、小奇麗なギャラリー、毛沢東のスローガンが残っている工場を生かした展示空間、現在建設中のアトリエ、怪しい路地にあるオシャレなショップなど、とても驚きに満ちていました。個人的にはこの798芸術区を今回の北京旅行の最重要スポットとして位置づけており、入念な下調べと体調管理の下、気分や所持金など、あらゆるピークをこの地に集中していた甲斐あって、すごく楽しめました。

**798芸術区に
北京の市街地から地下鉄2号線、13号線で「東直門駅(」という駅まで来ると、バスが複数出ていますが、今回はタクシーで798芸術区に。ぼくは同行した恋人が中国人なのであらゆる交渉ごとは彼女に任せ、余裕で到着しました。たぶんガイドブックとか見せれば日本語でも大丈夫ですよ。
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▲案内板。こうして見ると小さいように感じますが、実際は一日ではとても廻りきれないほど広い。
798芸術区そのものはただの街区なので自由に出入りできます、ギャラリーに入るときに入場料を支払うシステム・・・とはいえ、ぼくが行ったときは全て入場料が無料でした。街に入ると、道端にいろいろなオブジェが置かれており、歩いているだけで楽しくなってきます。道端に色々なオブジェが置いてある、という状況は日本だと直島を連想しますが、こっちは直島ほどキレイでもないし、すごく雑然としていてややアウトサイダー寄りの印象です。
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▲不可解なオブジェ
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▲頭の上半分がなくなってる。食べられちゃったのかしら・・・
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▲ちらっと道の脇の方を見たら子供がこっちみてる!怖い!
芸術区の大半は冒頭で説明したように旧工場跡地をギャラリーやオシャレなショップに改装して使用しているものが多いです。旧工場建物は煉瓦造であり、いい感じに古くなっていて雰囲気があります。
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▲芸術区の典型的な建物。版画を展示・販売しているお店です。
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▲このギャラリーはぼくが行ったときは改装中でした。でも何故か自由に入れたという。
そういう、何というか、自由な感じがいかにも中国的でおもしろかったです。
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▲カフェもたくさんあります

怪しい路地裏も見逃せない
大きい街路からちょっと小道に入ると小規模なギャラリーがたくさんある路地に出ます。これらの路地はあまり管理されている雰囲気がなく、やや危険臭がしましたが、結構観光客も多いので実際に危険な目に遭うことは少ないのではないかと思い入ってみました。
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▲ココから入ってアピールを見て入ると・・・
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▲なんか怖い感じの場所にでたりしますが
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▲ちゃんとオシャレなショップがあって安心
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▲オシャレなショップではオシャレな時計が売っていました。
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▲そのほかにも、怪しい感じの小道は無数にあります。
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▲この怪しい感じMAXの扉を開ける勇気はありませんでした…。
という風に、隠れたギャラリーやショップが多くあり、意外なところで良さげなお店と出会うことができるのも798芸術区の魅力です。
**UCCA
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▲いざUCCAへ
続いては、798芸術区の大きな目玉ギャラリーであるUCCAを紹介します。UCCAとは、「ユーレンス現代美術センター(Ullens Centre for Contemporary Art、UCCA)」のことで、中国アートを大量に保有していることで知られており、このギャラリーは後で紹介する時態空間と並ぶ798芸術区の目玉となっています。
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▲上の写真の入り口を入ると、また怪しい感じに
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▲怪しい通路の中にホントの入り口があります
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▲エントランス
UCCAは中に入るとキレイでモダンなギャラリーで、しかもすべての作品の撮影が可能でした。日本だったらギャラリーなどに行っても内部の撮影が禁止されていて旅行ブロガーを悶々とさせるところですが、その点、とても素晴らしいことだと思いますね(自分にとっては)!
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▲すごくキレイ!
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▲ひとつひとつの照明
これは楊勇(YANG YONG)というひとの作品で、色々な色彩・形状の照明がたくさん配置されていて、すごくいい感じでしたね~。上の写真のように、ひとつひとつの照明がカッコよくデザインされています。
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▲凌健(LING JIAN)という人のMOON IN GLASS
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▲不可解な作品
こんな感じでなかなかハイクオリティな中国人アーティストの作品が展開されていて、すごく充実していました。写真撮影がOKとはいえあんまりたくさん作品を掲載するのはやや気が引けるのでこの辺にしておきますが、たくさんの作品を見ることが出来てとても満足でした。このほかにもオシャレなグッズがたくさん売ってるミュージアムショップやカフェなどもありますよ。
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▲オシャレカフ(準備中…)
**もう少し芸術区の紹介を
798芸術区は、廃工場を中心に今も開発が進んでいて、新しい建物も結構多くあります。その他、さっきのUCCAもそうですが、国外のギャラリーも色々進出してきているようでした。
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▲民族衣装を扱うショップでした。それにしてもオシャレな外観だな~
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▲こういう風に、廃工場とモダンなコンクリート打ち放しのギャラリーが隣接していたりするのです。
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▲エキセントリックな改装をされた建物
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▲廃工場全景。色々落書きされてるのが生々しいですね…
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▲銀座の東京画廊も進出していました
**798時態空間
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▲いざ
798芸術区のもう一つの目玉、時態空間です。ここはUCCAとは違って廃工場を前面に押し出しているギャラリーで、ガイドブック等にもこの時態空間の写真が使われることが多いです。
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▲時態空間に至る通路には798芸術区以前の工場の写真が
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▲その他にはこんなのも
時態空間への通路は割とキレイでした。1980年に何が宣言されたのかは皆目検討がつきませんが、きっと何かが宣言されたに違いありません。一応、国営工場なのであんまりアナーキーな内容ではないと思うのですが。
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▲さびれた採光窓がいいかんじ
今回、時態空間では特に展示はされていませんでしたが、中は見ることが出来ました。
入ると、採光窓を確保するためにやや不規則な形のアーチが連なっている建物であることが分かります。そして、毛沢東をたたえる謎のメッセージが。この工場は1950年代からのものなので、ちょうど毛沢東が中国で重要なポストに在位していた時期と重なります。
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毛主席万歳!
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▲奥はカフェになってます。
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▲楊芸術中心
同じ工場建物内には楊芸術中心(中心=センター)があり、楊さんの作品が展示されています。楊芸術中心に楊さんの作品が展示されているのは当たり前ですが、楊さんはぼくの知り合いだけで3人いるので、どこの楊さんか書いてくれないと分からないし、当たり前の情報しか書くことが出来ないので改善されて欲しいところです。
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▲楊さんの作品
閑散としていましたが、作品は良かったです。楊さん、すごい。
**751D-PARK
798芸術区のすぐ隣にある、D-PARKにも行ってきました。ココは、2006年ぐらいに誕生したデザイン事務所などを誘致する地区で、798芸術区のデザイン版です。751D-PARKは798芸術区よりもやや近代的な工場跡地で、なかなかカッコ良かったです。D-PARKの入り口では、蒸気機関車が出迎えてくれます。
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▲D-PARK!
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▲D-PARK内の道端にもオブジェがあります
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▲昔は751駅(站)があったのでしょうか

D-PARKに入って少し進むと、本格的な工場地帯に。デザイン事務所っぽい建物もありますが、少々閑散としている印象でした。
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▲工場地帯にあるオブジェ
正直言ってぼくはそこまで工場趣味はないのですが、このD-PARKはなかなかカッコ良かったです。工場の見せ方がちゃんとデザインされているように感じました。たとえば、下の写真のパイプの這わせ方とか。
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▲何故か南国風味満点の撮影スポットが…
パイプの這わせ方を説明するための写真に、思わず目を疑ってしまうような謎の撮影スポットが…。あまりに不可解すぎて、頭がおかしくなってしまい、思いっきり釣られて写真まで撮っちゃいました…。しかしこの日の北京は最高気温5℃。南国風味に似つかわしくない東北生まれの厚着の男が「南国気分ってこういう感じなんだろうな…」と精いっぱい想像して撮った写真です。
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▲はしゃぐ男
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▲かなりギラギラした工場。煙突の高さが際立つ感じもいいですね~
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▲逆光ですが、右側の物体はカッコいい彫刻です
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798芸術区の勢いに負けじとD-PARKにはがんばってもらいたいですね。

**おわりに
北京旅行記その2として、798大山子芸術区を紹介しました。
飛ぶ鳥を落とすような勢いのあるスポットですが、怪しい感じの場所ですらとても楽しかったのでスゲーおススメです。アートや廃墟などに興味があったら、是非行ってみて下さい。それと、何て言うか、中国のギャラリーは全体的に「おかたい」感じはまったくなくて、すごく自由奔放に楽しめてとても新鮮でした。きっと、やってる側もそういうマインドなんだろうな~
-北京・オリンピック公園で赤く煌く「鳥の巣」と、青く輝く「水立方」を見る-北京旅行記その1